RS-Base用CLAIM受信スクリプトインストールディスク

このディスクは、日医標準レセプトソフトから送られたXML(MML/CLAIM)を受信し、XMLからCSVに変換するためのスクリプトをインストールするためのディスクです。



動作環境

下記の環境で確認しました

OS :WindowsXP SP1(Windows2000は未確認)
Ruby :Version1.6.2
Cygwin :Version1.5.10

WindowsXPでのみ確認していますが、特殊なことをしていませんので、Windows2000でも動くと思います。
ただし、Windows95/98/Meについては、動作するかもしれませんが、これらの環境での実行は推奨しません。

Rubyは、かならずCygwin版Rubyを使用してください。mswin32版等の他のRubyを使用しますと、fork命令が実行できないため、動作しません。




日医標準レセプトソフト側の作業

日医標準レセプトソフトでは、システム管理マスタの入力が必要です。
glclientを起動してから、「01 医事業務」→「91 マスタ登録」→「101 システム管理マスタ」とボタンを押していき、「管理コード」に「9000 CLAIM接続情報」を選択してください。(未作成の場合は、有効期限にカーソルがいきますので、支障がなければ、そのまま「Enter」キーを押して進めてください)
「CLAIM接続情報」の画面が表示されましたら、下記のように設定してください。

上記の設定をしましたら、「登録」ボタンを押してください。


Cygwin版Rubyのインストール

CLAIM受信スクリプトを実行するためには、Cygwin版Rubyのインストールが必要になります。
Cygwin版Rubyのインストール手順書は、cygwin_ruby_install_docディレクトリにある、ruby1.6.2_install.htmlに記載されていますので、手順に沿って、あらかじめCygwin版Rubyをインストールしてください。





RS-Base用CLAIM受信スクリプトのインストールと実行

インストール

現在のRS-Base用CLAIM受信スクリプトは、Cドライブでの実行を前提に作成しています。Dドライブ等の別ドライブでの実行は想定していませんので、注意してください。

まず、「ver0.12」フォルダにある「claim_rs_012.zip」をC:\にコピーしてください。
コピーしましたら、(eoやLHMeltなどの)解凍ソフトを使って解凍してください。すると、Cドライブ直下に「orca」「claim_rs」フォルダが作成されます。(「orca」ディレクトリが作成されなかった場合は、手動で作成してください。)
「orca」フォルダには、受信したXMLを変換したCSVファイルが格納されます。
「claim_rs」フォルダには、受信に必要なバッチファイル・スクリプト・設定ファイル・一時ファイル用領域が格納されます。


実行

実行は、2つのバッチファイルを実行することで、受信スクリプトが起動します。(手動以外では未確認ですが、スタートアップに登録すると良いかもしれません)
実行するバッチファイルは、下記の2つです。(2つとも、C:\claim_rsディレクトリにあります)

両方とも「server:>> No 82** port open [**:**:**」「server:>> Waiting...」と表示した時点で受信準備は完了です。
邪魔であれば、最小化してかまいません。


どうしてもCドライブ以外で動かしたい場合

実際に確認していないので、動作するかは不明ですが、下記のような修正をすれば、動作するかもしれません。


front_serv.bat

  :
  :
rem 受付受信ポート
set PORT=8220
rem RS-BaseのCSVファイルを出力するディレクトリ
set CSVOUT='C:/orca'  → 「<ドライブ名>:/orca」
rem Claim通信を行うrubyスクリプトの実行ディレクトリ
set EXECDIR='C:/claim_rs/rb_rs/'  →  「<ドライブ名>:/claim_rs/rb_rs/」
  :
  :

account_serv.bat

  :
  :
rem 会計・処方受信ポート
set PORT=8221
rem RS-BaseのCSVファイルを出力するディレクトリ
set CSVOUT='C:/orca'  → 「<ドライブ名>:/orca」
rem Claim通信を行うrubyスクリプトの実行ディレクトリ
set EXECDIR='C:/claim_rs/rb_rs/'  →  「<ドライブ名>:/claim_rs/rb_rs/」
  :
  :




デフォルトのディレクトリ構成

C:\claim_rs RS-Base用CLAIM受信スクリプトのディレクトリ
C:\claim_rs\def 設定ファイル用ディレクトリ
C:\claim_rs\dtd DTDファイル用ディレクトリ
C:\claim_rs\rb_rs Rubyスクリプト用ディレクトリ
C:\claim_rs\temp XML→CSV変換用一時ファイル格納ディレクトリ
C:\orca CSVファイルの出力ディレクトリ
C:\ruby\usr\local... Ruby本体の実行ファイル等を置く場所




Cygwinについて

Cygwinは、頻繁にバージョンアップを重ねているため、バージョンによっては問題が発生することがありますので、注意してください。
下記は確認されている問題です。
CygwinVersion1.5.9 ですが、ファイルの扱いに問題(新規にファイルを作ることができない)があるため、このスクリプトを実行することができません。
古いCygwin(Ver1.1.4)で確かめたところ、問題が発生しなかったため、Version1.5.9特有の問題だと思われます。




注意

このスクリプトを使用したことによって発生した損害について、作者は一切の責務を負わないこととします。
再配布に際しては、実費以外の金銭の授受を認めません。





謝辞

autorun.infの作成に、HAMASAKIさんの「Autorunファイル作成 ver1.12」を使わせて頂きました。

他、フリーソフトウェア作者のみなさまに、良質なソフトウェアを提供してくださることに感謝しています。